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January 08, 2005

走れメルス@シアターコクーン

野田秀樹 作 演出 出演
その他出演者 中村勘太郎 深津絵里 古田新太 河原雅彦 小西真奈美(出た順…たぶん) 他大物多数

「わからない」という評判を聞いて行ったのですが、本当にわからなかった(笑)
今まで観たのが「透明人間の蒸気」と「赤鬼」という、シンプルで強いメッセージを持つ(と私が理解している)作品だった、というのもありますが、今回はそういう心に響く大きなメッセージ、というのは感じられませんでした。
ただ、つまらなかったか?というとそれも違うのね。というか、好きか?といわれるとそれも違うんだけど観終わった後の印象は決して悪いものではなく、妙な爽快感と高揚感。印象としては海外ものの来日公演か、モダンダンスや民族舞踊など、言葉以外のところで理解しよう、と思ったものを観た時に似ている感じ。そもそも前二作においても私はどうも野田さんの言葉遊び、と国の打算自身から発せられる台詞の部分が馴染めなくて、芝居そのものには感動しつつもそこがなんとなく引っ掛かりとして残ったりしていたのですが、この作品においてはかえって気にならなかったかも。
今回は野田さんだけでなく、全ての登場人物がちょっと違う「言語」を話していたので、その辺割り切ってみることが出来たからかも知れないし、「わからないだろう」という予測のもとに観たのでその辺構えないで観たからかもしれないし。今回はむしろ、言葉の奔流が妙に心地よかった(笑) 
出演者の人たちがビックリするくらい豪華で達者だったからかもしれないけれどね。だから何か残ったか、というとやっぱり残った物はあまり無い気がするんですが、印象に残る舞台だったのは確か。
深津絵里ちゃんは個人的に好みですね。実はデビューしてしばらくは何でこの人売れてるんだろう?と思ってたのですが何かみているうちにじわじわ好きになってきました。声と、表情(特に気持ちを発散させるときの)がいいです。あと、演技と関係ないところでは食べるときはダイエットなぞ気にせずしっかり食べ、寝るときは爆睡しそうな感じが良いです(笑)…まあ、女優さんだから実はそんな事はないんだろうけども。
小西真奈美さんもいい感じ…深津さんのとっても「有機的」(という表現が正しいのかは判らないけど)に対して、この舞台での小西さんはなんだか「無機質」な感じ…たとえて言うなればいきなり腕をぐりぐり、と回したら外れそうなイメージ。根本的にこの舞台って、スルメと芙蓉以外、血が通った感じの人がいないのね(私にとっては)。零子さんは「あちらの岸」の象徴のような感じでした。
そして勘太郎くん、いいなあ…何だかとっても真っ直ぐな感じで。役のキャラクターにおいてこの真っ直ぐさが正しいのかどうか判らないのですがこの真っ直ぐな存在感が芝居のわからなさを越えて筋を通していた気がするのでした。
新撰組でもそうだったけど、意外とあざとくなく真っ直ぐな感じを伝えるのって難しいと思うのですよ。その意味では貴重な役者さんだと思うし、変わって欲しくないと思うのですが彼自身が目指すところとしてはどうなんだろう?

あと、こちら岸のセットと最初の場面転換がかなり衝撃的でした。
と、舞台の理解度にあわせて取り留めなく感想も終わる(笑)

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