« 僕のポケットは星でいっぱい | Main | シンデレラストーリー@テアトル銀座 »

May 20, 2005

広くて素敵な宇宙じゃないか

出演 大森美紀子 西川浩幸 岡内美紀子 畑中智行 實川貴美子 大木初枝 青山千洋 三浦剛 松坂嘉昭 渡邊安理

一家の光だったお母さんを亡くしてから、寒い冬のようだった柿本家。冬を終わらせようと、お父さんは応募を開始したばかりのアンドロイドのお祖母ちゃん派遣に第一号として申し込む。反発する子供たちだが、父の思いとおばあちゃんの優しさに少しずつおばあちゃんを迎え入れていくが、末っ子のクリコはどうしてもおばあちゃんを受け入れられず、口もきかず部屋に閉じこもったきり。それでもクリコの心に近づこうとするおばあちゃんに、クリコはある決意を固める…

成井さんの作品に登場する少女達は勝気で、行動的でそしてしばしばとんでもないことをやらかしてくれる。ナツヤスミ語辞典のヤンマやアゲハ、アベチカコや、「虹」の青葉、そしてこのクリコちゃん。それは男の子がどちらかと言うと、じっと唇をかんでさびしいのを我慢しているのと対照的だ。何だかまだまだ「女の子ってわからない&女の子にはかなわない」みたいな、羨望と憧憬が成井さんの心の中にあるような、そんな気がしたりする。

キャラメルの王道とも言われるこの作品、実は今まで観る機会がなかった。柿本夫妻には2002年の「銀河旋律」で出会っていたけれども。SFなんだけれど、あんまりSFっぽく感じないのは家族を亡くす、と言う悲しみは今も未来も変わらず共有できて、登場人物たちにとても近しいものを感じるからかもしれない。ましてわたしは祖父母っこだったので、親とはまた違うおばあちゃんの存在の大切さというのが非常に実感できちゃうのね。親よりももっと主観的で、身びいきで、ちょっと多目にわがままを聞いてくれて…(遠い目)
みっこさん(大森さん)演じるおばあちゃんは本当に暖かで包容力があって、ちょっとだけ抜けている感じが可愛らしい。西川さん演じる柿本光介ももうご本人としては何度も演じてきた役。意外と出場はすくないけれど、安心できる存在感。
それに比べて、周りがまだちょっと弱いかなあ。岡内さんは中高生の娘には見えないし(SKIPのときはけっこうはまっていたのに。制服じゃなくて私服だから?それともTRUTHをまだ引きずっているから?)、じっきーは勝気さは見えるんだけど、寂しさがまだ伝わってこない。

さらにこの作品、三浦くん演じるヒジカタはクリコとおばあちゃんに迫るくらい重要な役だと思うのよ。彼の「痛み」が伝わってくるか来ないかで、話の深みがぜんぜん違ってくる。三浦くん、もうちょっと頑張ってほしいな、おいしい役だと思うので。

千秋楽までどう変わるか楽しみ。

*                *                 *
個人的には今回、岡内さんとあおちひの役は逆でもいいような気がする。岡内さん、最近健闘してると思うけど、ちょっと大役が続きすぎ。あおちひはそろそろ大きな役をやらせてあげたいんだけどなあ。
…まあ、この辺は他にも思うところがあるのでそのうち項を改めて書きたいと思います。

|

« 僕のポケットは星でいっぱい | Main | シンデレラストーリー@テアトル銀座 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/76834/4255655

Listed below are links to weblogs that reference 広くて素敵な宇宙じゃないか:

« 僕のポケットは星でいっぱい | Main | シンデレラストーリー@テアトル銀座 »