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June 28, 2005

モーターサイクルダイアリーズ

やっと観れました。観たい、観たいといい続けて結局恵比寿でのロングラン上映中行けなくて、ギンレイホールでのリバイバル上映も今週で終わり。今日見逃したら本当に最後になりそうだったので、重い(体調的にも物理的にも)腰をもちあげていってまいりました。いや、今週残業多かったしねえ…ちょっとショックなことも重たい仕事もあったりしたので。でも到着してみたらそこは大好きな神楽坂♪紀の善は残念ながら満席。もう氷かきが出ていました。近いうちに宇治金時食べに来よう…季節の移り変わりは常に食べ物から、といういつもながらに色気より食い気。替わりに金時屋で紫いもとバニラのミックスソフトクリームを購入。まあ10分も前に行けばいいだろう、と映画館に着いたら受付で「座れなくてもいいですか?」、と言われてびっくり。短そうに見えた行列は階段を下り、地下鉄の駅のところまで続いていました。何とか3列目の端を確保しましたが、通路に座っている人や立ち見の人たちもいました。

映画はキューバの革命の英雄として知られるチェ ゲバラの若き日を描いた物語です。前にも書いたけど、観に行こうとしたきっかけは「製作総指揮 ロバート レッドフォード」。 「クイズショウ」はややアメリカ的正義感が強すぎて違和感があり、「モンタナの風に抱かれて」は本人出演、ということで逆にちょっと引いてしまい観なかったのだけれど、家族間の行き違いを描いた「普通の人々」、ブラッド ピットの出世作となった、「リバーランズ スルーイット」、どちらも透明感のある、後に余韻が残るいい映画でした。今でこそ家族問題を描いた映画は多いけど、「普通の人々」みたいな映画、当時はまだ新鮮だったんじゃないでしょうか。私は、何年かたってからビデオで観ましたが。

さて、本作。ハンセン氏病を専門とする医学生、フーセル(←あだ名。エルネスト ゲバラ=後のチェ ゲバラ)は年上の友人アルベルトとバイクで南米大陸を旅する計画を立てる。ブエノスアイレスを出発し、アンデス山脈を越え、最後はベネズエラまで行く予定だ。早々にぽんこつバイクにがたが来て、行く手の困難を予想させるが…。

卒業旅行の申し込みに来て「ビジネスクラスがいいんだけど」と大学生に言われ、一瞬「そういうものはリュック背負って貧乏旅行で行くんじゃい」と切れそうになったという他の支店の同期の話やら(言わなかったそうだが)、新婚旅行の予行演習ツアーなるものが商売として成立しちゃった某社の話やら、何だか旅が冒険じゃなくなってきたなあ、と実感する今日この頃。実際にお客さんと話していても、何だか「今の生活と同じレベル、またはより以上の快適さ」を求めてる人が多いです。もちろん、そういう旅もありだと思う。日常生活から離れて、異国の地でちょっと普段出来ない贅沢をして、リフレッシュして生まれ変わる…普段、消耗すること多いもんね。最近、自分の旅行もそういう傾向になりつつあるのは否めないのだけれど。
 この映画を観ると、初めて長いたびに出るときの高揚感が伝わってくるような気がします。あまり準備をせず、ただ行く先だけを見据えて。途中で何を観るのが目的ではなく、何に出会えるかすらわからず、何があるかわからないことがまた刺激的…自分の身一つで、未知の世界に飛び出していく。反対していたくせに、いざ旅立とうとする息子に向かって、フーセルの父親が言います。「俺も若かったらそのバイクに乗っていた」。行き当たりばったりで、地図があるようなないようなこういう旅って、本当に若いときしか出来ないんだよねえ(ため息)。特に核になる派手なエピソードがあるわけではないので、物足りない人もいるかもしれません。でも、ある意味淡々と二人の旅を追っていく映像の中の、南米の景色が本当に印象的。別にジャングルや秘境に行くわけではないのだけど、道が凍っているアンデス山脈や、広い濁流の河、荒涼とした鉱山の風景など…見せる側の過剰な演出がない分、こちらもすんなりと旅するものの目線になって入っていける気がします。
 正直、ゲバラについてよく知っていたわけでもないし、別に映画を観終わってもよくわかるわけじゃないんですよ。別にゲバラの偉業について描いた映画じゃないし。ここにでてくるフーセル(熱い男)ことゲバラくんは すぐむきになって、変なとこ潔癖症な割には意外と女に弱くって、無鉄砲で正義感で喘息もちで…なかなか愛すべきやつで周りとしてはついついほっとけないタイプ。こういう多感そうな若いのがこんな刺激的な旅に出ちゃったら、そりゃ大人しく医者には納まらないだろうなあ、と妙に納得。別にゲバラがどう、とか知らなくても「青春ロードムービー」として普通に楽しめます。
主役を演じたガエル ガルシア ベルナルくんは南米のブラピというベタな呼ばれ方をしているようですが、目がとってもいいです。ブラピよりはジョニーディップの方が近い感じだけどな(←蒼/EM的大雑把分類法) ちょっとすねたような、暗めの瞳が強く印象に残ります。相方のアルベルトがちょっと外したお調子者タイプなのがまたいいコンビなんだな。

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