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June 23, 2005

スタンディング オベーション

さて、そろそろほとぼりも冷めたころかな、と思うので書いてしまう。五月の勘三郎さん襲名披露、終幕後歌舞伎座には珍しいカーテンコール。立ち上がる人ちらほら…私は座って手を叩いていたのだけど、ふと肩に手が置かれた。びっくりして振り返ると、品の良い感じの女の人が満面の笑顔。

「立ってあげませんか?」

びっくりした。それなりに余韻に浸ってはいたのだけど何だか、すっと冷めたような気がした。
いや、善意なのだとはわかっているのだけれど。私が狭量で、難しく考えなきゃいいのかもしれないけれど。
でも、やっぱり違うと思っちゃうんですよ。
だってさーやっぱり「立ってあげる」=賛辞じゃないでしょ。そんなサクラが入った満場総立ちよりも本当に立って感動を表現したい人だけが立ち上がったほうが舞台の上の人だって嬉しいと思う。(それで総立ちだ!って喜ぶならそれも問題だと思うしさ。) 自分が勢いよく立ち上がることで周りで立とうかどうか迷っている人を促す、と言うのはありだと思うのよ。それなら飽くまでも本人の意思だ。
それに、立つだけが感動の表現じゃないと思うんですよね。勢いよく手が腫れそうに手を叩くのも、静かに涙を流すのも、魂抜かれて呆然といすから立てないのも、どれも感動の表現だ。それはやっぱり人に言われるものじゃないと思うのよ。
何か最近、この手の「それなりの舞台なら立つもの」「好きな役者さんのために立ってあげる」的スタンディング オベーションがとても多いような気がする。バレエや来日ものなどの場合はブラボーおじさん(おばさん)がいて、よくよく見たら関係者バッジつけてたりしたこともある。やっぱりさ、チケットを買って観に行くのが個々の自由であるのと同じくらい、どういう感想を持つか、それをどう表現するかも周囲に迷惑にならない範囲で個々の自由だと思う。で、感動したらそれぞれのやり方で感動を伝えればいいと思うんですよね。(演目の雰囲気を壊さない程度に)

前、「RENT」の来日公演(初演)を観に行ったとき、隣のお兄ちゃんが終わった瞬間立ち上がってずっと涙を流しながら手を叩き続けた。あれは何だか、舞台と同じくらい感動して印象に残っている。

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