せめて安らかに
秋葉原駅の売店で、夕刊の釣り広告で本田美奈子さんの訃報を知りました。
私自身も中学生か、高校生の時だったか、デビューした頃は細いのにかなり歌が巧いアイドル、と言うイメージで、ちょっと見ないなあと思っていたら舞台デビュー。
最初に見た「ミス・サイゴン」は話自体がどうも馴染めず、彼女もやたらと力が入っていた感じで家族の体調不良も会って途中で出てしまいました。それから縁がなかったのですが、病気の報道とそのあたりで読んだブログでかなり彼女の演技を評価する声も多く、じゃあ復帰の舞台は観られたらよいなあ、と思っていた矢先でした。
結局観られなかったことを残念に思うとともに、舞台は一期一会だなあ、とも思います。あとで、と思っているうちに永遠に舞台上で会う、または再会する機会をなくしてしまうことは伊藤俊人さんの時にも思ったことであるけれど。
彼女自体も、まだまだやりたい役、やりたいことがいっぱいあったことでしょう。共演されていた市村正親さんも「悔しい」と言う言葉を使われていたけれど、さぞ無念だったと思います。
実は私、大学時代の友人を同じ病気で亡くしています。その時もあっという間だったのに、何で今回は妙に治るだろう、って思ってたんだろうね。
心からご冥福をお祈りするとともに、舞台で歌で彼女に出会った人たちの胸に彼女が生き続けていきますように。
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