« ナルニア国物語 | Main | とりあえず得点シーンには間に合いました »

March 28, 2006

かもめ食堂

ヘルシンキに行ったのはたった二度、それも仕事で行ったのみ。
それなのに、画面に出てくる町並みや、市場などの光景が何だか無性に懐かしくてそれだけで泣けそうでちょっと困った。ちょうどわたしがいった時も白夜。冬には太陽さえ見れないフィンランドでは夏はとっても貴重な待ちに待たれた季節で、そのせいかただでさえ優しいフィンランドの人たちが余計優しくなるような気がする。
街中が夏の喜びに沸き立ち、訪れたこちらも浮き立つ気分に巻き込まれるような、そんな時期。特にたくさん見るものがあるわけではないのだけど、あれからずっとずっとまた行きたいと思い続けている。

主人公のさちえ(小林聡美)はヘルシンキの街中に「かもめ食堂」という小さな、レストラン(というよりカフェ兼、食堂)を開き、毎日食器を磨いてはお客を待ちわびているが、なかなかお客はやってこない。最初のお客は日本語勉強中、アニメおたくのフィンランド人の男の子。彼の訪れをきっかけとして、本屋で会った旅人みどり(片桐はいり)に声をかけたことから、さちえはみどりと同居をはじめる。少しずつお客が来るようになって来た頃、今度はトランクが行方不明になったまさこ(もたいまさこ)が来店、いつしかみどりもまさこも店を手伝うようになる…。

まあ、それなりにいろいろ起こるのですが大事件かというとそういうわけでもなく。大きなメッセージが何かあるわけではなく。ヘルシンキの町並みは懐かしいですが、かといっていわゆる観光案内的ロードムービーな訳でもなく、でも別に難解な詩のような映画でもない。じゃなんだ、といわれると非常に難しいなあ。恋愛もないし。美しい友情の映画!と振りかぶるのも違うような気がするし。

ある意味、東京であくせくその日の売り上げやら事件やらと毎日向き合っている人(自分含む)からすると、こういう生活してみたいよなあ、でもできないよなあ、というささやかな羨望を感じさせる生活、とでも言いましょうか。それでいて、自分がこのゆったりした時の流れに身をひたしてくつろげるか、というところにも微妙に自信はないのだけど、だからこそうらやましい(遠い目) で、そのゆったりさ加減がフィンランドにまさにはまってる、という。田舎暮らしでこの流れ、というのは別に珍しくないような気もするんだけど、一応ヘルシンキ、首都だからね。都会なんだけど、それでいてこの穏やかな時の流れを感じられるのはなんなんだろう。
片桐はいりさんと、もたいまさこさん(特にもたいさんの『間』でつくりだされる空間が凄い)の絶妙な存在感ももちろんなんですが、最近 すごく小林聡美さんがでてくると安心するんですよ。何かとってもスタンスが健全でゆるぎない感じがして。

映画見終わった後に無性におにぎりが食べたくなり、かといって帰ってから炊くのではお腹がもたなそうだったので思わず買って帰ってしまいました(^^;)
観終わるとやたらお腹がすく映画ではあります。

ああ、行きたいなー行きたいなーフィンランド(とっても遠い目)熱が再燃しそうです。

公式サイトはこちら

|

« ナルニア国物語 | Main | とりあえず得点シーンには間に合いました »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/76834/9292168

Listed below are links to weblogs that reference かもめ食堂:

» ナイステイスト!!「かもめ食堂」 [万歳!映画パラダイス〜京都ほろ酔い日記]
 笑わせて泣かせる。これはチャップリン以来の映画の王道だと思うが、「かもめ食堂」(萩上直子監督・脚本)はこれをさらっとやってのけた。今年観た日本映画では「博士の愛した数式」と並ぶ傑作かもしれない。前評判を知らず、単にいつも参考にしている「MovieWalker」の「...... [Read More]

Tracked on April 09, 2006 at 10:55 AM

» 「かもめ食堂」 [ poco a poco ]
観て来ましたよ~、「かもめ食堂」! フィンランド、ヘルシンキの街角でオープンした [Read More]

Tracked on April 10, 2006 at 10:00 PM

« ナルニア国物語 | Main | とりあえず得点シーンには間に合いました »