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April 09, 2006

ライフ イン ザ シアター@シアター1010

市村正親と、藤原竜也の二人芝居。
空間を「劇場」の中(一部周辺)に限定し、ベテラン俳優リチャードと、若手俳優ジョンの時の流れと、人間関係が変化していくさまを描く。

舞台の背景は観客席を描いた絵、つまりはそこが舞台。その舞台そのものと、その前にテーブルと鏡がある楽屋のセット、衣装にあふれた衣装室のセットを引き出して使う。役者の言葉だけで語られる、小さなエピソードの積み重ね…ひとつひとつはけっこう短い。最初は初舞台の初々しさにあふれ、リチャードに対しても尊敬の目で見上げていたジョンが、だんだん対等に言葉遣いもぞんざいになり、やがてはリチャードに対していらだちを隠せず、上から見下ろすようなしゃべり方になってくる。役者の成長は、同じ役者であればこそ最も感じるだろう、だんだん卑屈になり、それでも虚勢をはるリチャード。結果的に追い詰めて行くジョン、追い詰められていくリチャードだったが…という話。

*  *   *   *   *
面白かったです。面白かったんですけれど…という感じ。
市村さんは達者だし、藤原くんは今「若さゆえの○×」っていうのを演じさせたらぴったり、という時期。それなりの悲哀と、それなりのくすぐりと、それなりの深さ。
でもたぶんもう一回行こう、とは思わないかな…共感できなかった。何かね、台本なのか、演出なのか、市村さんの解釈なのかわからないのですが、どうもリチャードが最初からひねものすぎるのですよ。だから最後の方卑屈になっていく過程であんまり切なくなかった。個人的な好みとしては、最初は毅然としていてくれた方がその後の展開で感じるものが違ってくる気がするのだけれど。あと、断片集みたいな形式なので、2人芝居や1人芝居でひとつの醍醐味になりうる、「他の登場人物がいる感じをどう表現するのか」という点での面白さは無かった。
ただ、違う役者さんの組み合わせでやったら観に行くかも。今回の二人がいいとか悪いとかではなく、また全然違うものが見られる気がするので。伸びていく若手と、若手を脅威に感じるベテラン、って役者に限らず普遍のテーマだしね。
シアター1010 初めて行ったけどなかなかきれいな劇場でした。エレベーターが遅いのには閉口したけれど。

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