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June 21, 2006

旅人の目

うわ~ドイツ行きたい…やっぱり。いいもん、北京は前向きに考えるもん …というのはおいといて。

仕事柄というのもあり、他の人が異国や旅について書いた文章を読むのが好きです。実のところ、なかなか忙しくて(仕事だけじゃないだろっという同僚の声)、そうそう多くの国に行ったり、ましてや住んだりもできないので他の人の文章を読んでちょっとだけ旅人気分のおすそ分けに預かるわけですね。といっても、旅の本の好き嫌いは、旅行の仕方が人それぞれ違うのと一緒でかなり好き嫌いが分かれるかと。
個人的には、ちょっと引いた目で観ていて、それでいて愛情と野次馬の目も忘れない、って言うのが好き。やたらと熱く肩入れされてもついていけないんだけど、あんまり「僕はどうせ異邦人だから」調にクールに醒められても面白くない。あと、はじめにテーマありき、と言うか「この国に関するエッセイを書くのを頼まれたので書きました、以上」みたいな、感情がこもっていないのはどれだけ素晴らしいとか美しいとか書いてあってもすぐわかる気がする。逆にガイドブックのサイドコラムや、主題は旅行ではないエッセイの異国の記述でも どんな写真よりもその国を生き生きと切り取っていきたい気分にさせるものもあるし。自分自身が旅をして、それを人に伝えようとする時にどうもうまく伝えることができなくて、もどかしい思いをすることが多いのでウマが合う旅行記にアウト、とっても得した気分になるのです。

最近読んでおすすめだった本がふたつ。

Photo
「わたしのマトカ」は片桐はいりさんが『かもめ食堂』のロケでフィンランドに行った時の話を中心に綴った初エッセイ集。映画の項でも書いたけど、個人的にフィンランドに思い入れがあることもあって楽しく読んだ。
話はちょっと外れますが、うちのお客さんは名所をたくさん訪れる=意味のある旅行をする、と思っている人が多いいようです。だから、世界遺産を短い行程の中にありったけ詰め込んだツアーはよく売れます。仕事で滞在していた、っていうところもあるけどはいりさんの旅行はその対極にあるような。地元の人が行くところで、地元の人と飲んだり、いろいろのぞいたりしながらそういうものを確かめていきます。農場体験のところが映画の1シーンのようでなんとも秀逸です。
私が初めてフィンランドに行ったのがちょうどこのくらいの時期でした。仕事が終わってから、まだ一日あるような白夜。仕事帰りに屋台のアイスクリーム、日向ぼっこを満喫する地元の人たち。優しい北欧の人たちが夏はひときわ優しいのです。

* * *
むかし、小田空さんの「空くんの手紙」という漫画が好きでした。最近、何描いてるんだろう?と気になっていたらAmazonのおすすめ本コーナーで思いがけず同じ名前を見つけてびっくり。まさか?と思ったらご本人でした。
絵が懐かしいタッチ(^^) 最初の印象が悪く、苦手だった中国を克服しようと再訪してはまってしまって、留学したあげくに延安で日本語教師までされていたとはびっくり。私の周りにも中国フリークが何人かいるけど、彼らが中国を語るときの口調は、ちょっと個性が強い悪友を語るときに似ている気がします。

Soe

「中国いかがですか」 小田空

続編も注文。楽しみ~。

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