« 間に合わないかと思ったよ。 | Main | いや~なんとも魅力的な面子だ »

July 14, 2006

神様から一言 @荻原浩

Kamisama
<あらすじ>
佐倉凉平は。大手広告会社から珠川食品に入社した早々に、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。慣れないクレーム処理に追われ、嫌な上司と変わり者の同僚、すっかり会社に嫌気が差した涼平だが、貯めている家賃を払うまでは会社を辞めるわけにも行かず憂鬱な会社生活を送るうちに…。

*   *    *

何か、一緒に住んでいた彼女に出て行かれてしかもお客様相談室に左遷、という主人公の悲惨な状況に思わず「29歳のクリスマス」の山口智子を思い出しちゃった。全部観たわけでもないし、特に好きだったドラマでもないんだけど、クリスマスの朝に「左遷され、男に逃げられ、しかも円形脱毛症を発見する」という設定だけはものすごーく印象に残っている。いや、最初のふたつは普通に思いつくけど、何か三つ目が重なったことでのトホホ感が妙にリアルだったなあ。

この本を買ったのはまあ、荻原浩さんの本を何か読んでみたい、っていうのもあったけれどやっぱり「お客様相談室」っていうところに思い切り関心が(苦笑)。たまのクレーム処理も結構ヘビーなので、相談室で働くって想像を絶する大変さだと思うんですよね。で、興味津々、少しの怖いものみたさ。
まあ、飽くまで「小説」なので、特に後半部分はサラリーマン活劇、という乗りで、そりゃあありえねーってところもありましたがなかなか痛快で楽しかったです。で、それ以外のクレームをうけたり対処したりするところもけっこうちゃんと描いていて…ところどころ身につまされたり、参考になりそうだったりもしました(笑)
で、自分のところに来るクレームと比較して思ったのは、「顔のないお客さん」に応対するのは大変だな、ってこと。うちの業種でクレーム言って来るのは参加した、または申し込みをしたお客さんがほとんどですからね。そりゃあ、怒鳴ったり無理言われたりもするけれど、事実の確認はしやすいし、ある意味対策の立てようもあるわけですよ。でも、メーカー、特に食品など身近で手頃な製品は誰が買うか解らないし、それどころか買ってもないのに言いがかりをつけてくることだってできるわけだもんね。その意味じゃ、それに対応するストレスもさらに重たいだろうなあ、ってちょっとしみじみ思いました。

お客様は神様、っていうのもひとつの真実なら、こっちだって人間っていうのも本音だもんね。

|

« 間に合わないかと思ったよ。 | Main | いや~なんとも魅力的な面子だ »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/76834/10842860

Listed below are links to weblogs that reference 神様から一言 @荻原浩 :

« 間に合わないかと思ったよ。 | Main | いや~なんとも魅力的な面子だ »