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July 29, 2006

雨と夢のあとに@演劇集団キャラメルボックス

ベーシストの朝晴は趣味の蝶の採集に台湾に出かけ、幻の蝶を追い求めているうちに滑落事故にあう。意識を失って目覚めた時にはひとり娘の雨の待つ日本の自宅に帰ってきていた。ほっとする朝晴だがある日、隣に住む女性に言われた言葉が「あなた死んでますよ。」。
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柳美里原作。キャラメルボックスの成井さんと真柴さんの脚本でテレビ朝日でドラマ化された作品が大好きでした。ドラマの雨は中学生、舞台化は原作と同じ(読んでないけど)小学生。子どもが出てくる作品が多いのに、今までは全部所属の(成年)女優や男優を使って乗り切ってきたキャラメルとしては初めての子役起用。正直なところ、不安が思いっきり先走っていました。反面、いつもと違うものが見られそうで楽しみだったのも事実だけどね。
だから、一回目はどっちもマイペースに味わうためにひとり。
思いっきりネタバレなのでたたみます。

総体的には、あの長いドラマを考えると割とコンパクトにまとまったんじゃないかな、という感じ。
福田麻由子ちゃんは声も良く聞こえたし、何より子役っぽい「媚び」が感じられないのが好印象。大声での台詞が多いので、声がもつかちょっと心配だけど、ひと舞台終わるごとにまだまだ伸びる余地がありそうで期待大だなあ。
あとは皆さん適役。暁子@岡内さんは以前に比べていい意味で引いた演技ができるようになってきたような気がする。「みんなわたしをみてっ」みたいな力の入り方が少なくなった、というか。おいしい役の北斗@畑中くん(それでもドラマ版に比べるとおいしい要素はないのかー笑)。マリア役のももこさんは、テレビの杏子演じるマリアが下手な幽霊よりよっぽど怖かったのに比べて、綺麗だけど普通の(人間のー笑)お母さん。イメージ的には「クレイマー・クレイマー」のメリル・ストリープみたいだった。
特筆すべきは岳・霧子夫婦の久松さんと楠見さん。テレビ版のブラザートムさんと美保純カップルにも泣かされたけど、今回の二人も負けてない。岳さんが朝晴に死んでいることを告白されて怒るシーンと、霧子さんが最後に朝晴が見えるシーン、やっぱり好きだなあ。雨夢は朝晴と雨の親子愛ももちろんなんだけれど、横糸になっている朝晴と雨の親子に対するそれ以外の人たちの愛情が心に残る。原作を読んでいないので、どこまでが原作で描かれている人間模様なのかは分からないのだけれど、普段の成井さんや真柴さんの作風から見て、雨と朝晴の関係と同じくらい周囲の愛情を描きこみたかった、そしてそれが成功していると思うのだ。

個人的には最後のシーンがちょっと長すぎかな。好みとしてはなくてもいいくらい。雨と朝晴が別れた後、ひとりで観覧車から降りた雨に北斗が駆け寄り、うっすらと朝晴と暁子が見える、位の終わり方の方が余韻が残っていいと思うのだけれど。

主役の麻由子ちゃんを中心にまだまだ変わっていくだろう、期待が持てる舞台。おっかーさんまだちょっと「お父さんであることに対する照れ」みたいなものを感じたりもするし、それぞれの役同士の関係が深まっていくことでもっと芝居の密度が濃くなっていくと思うので次に観る日が楽しみ♪

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