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February 22, 2007

石井桃子展

作家、翻訳家の石井桃子さんが百歳を迎えられたそうでその記念展が銀座の教文館でやっている、とのことなので行ってみました。付設のホールで無料でやっているので大きな規模のものではなく、石井さんが書かれたり訳されたりした本の表紙(のコピー)が一覧でずらっと貼ってあるだけで、あとは書店の方でフェアをやっています。でもその表紙を観ても昔読んだ、大好きな本がたくさん。「迷子の天使」「三月ひなの月」などの自作も印象深いけれどそれ以上に「楽しい川辺」「トンボソのお姫様」「ちいさいおうち」、そしてピーターラビットやブルーナのシリーズなど、ああもう私はこの人の本で育ったんだなあ、と実感しました。中でも好きだったのが「とぶ船」。4人の兄弟を描いたファンタジー、という点ではナルニアに似ているんだけれど、船に乗って行きたい時代や、場所にいけるのがうらやましかった~。ファンタジーブームの昨今、映画化の話があってもおかしくないような気がするんですけれどね。

どこかで観た言葉に、「石井さんが訳している、というだけでその本の品質保証だった」というのがあったけれど、うちの母親あたりもそうだったんだと思うし、私自身が石井さんや村岡花子さんあたりが翻訳された本で育っているので、文章の好みにきっと影響を受けてるんじゃないかと思います。もっと大きくなってから読んだ本を違う訳文で読んでみる、と言うのはけっこう興味深いけれど、石井さんや村岡さんの訳で読んだ本を違う訳者で読むと違和感が先に来るんじゃないかな。

会場の一角にあった、石井さん自筆の色紙。

本は一生の友だち
本は友だち。一生の友だち。子ども時代に友だちになる本。そして大人になって友だちになる本。
本の友だちは一生その人と共にある。こうして生涯話しあえる本と出あえた人は仕あわせである。

https://www.iwanami.co.jp/hensyu/jidou/jtop_isii100th.html

90歳をすぎても現役で仕事されているのも本当に素晴らしい。「幻の朱い実」87歳で完成されたと言う作品ですが、是非読んでみたいです。

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